前回3頭捕獲してからすぐに罠を始動せずに餌だけおいていたらあっという間になくなっていました。
そのことを師匠に言ったところ、普通はすぐに仕掛けるもんだと怒られました。
理由は残党がいるかも知れないということと、親がいるかも知れないということ。
結局は予想と違う個体が入ったのですが、入るには入りました。
今回は新人ハンターで元魚屋のSさんと朝5時半に待ち合わせをして巡回に行き、入っていることを確認しました。
僕の頭の中では、家に帰って電気槍をもってこなくちゃとの判断でしたが、Sさんからは、槍で突こうと提案されて、自分も前日槍を作ったばかりだったし、まさか翌日使うとは思ってもいませんでしたが、協議の末、やってみようということになりました。
Sさんも作っていたようで、最初はSさんの槍を使ったのですが、あっという間に壊れてしまい、僕が作ったものにチェンジ。
僕もやるつもりでしたが、もうすでにスイッチが入ってしまったSさんを止めることはできず、ドキドキしながら見ていました。
間合いを取り、心臓を一突き。
血がどっと出てくるが、まだ動こうとするイノシシ。
そしてよたよた歩き、、、パタッと倒れる。
電気槍や銃で止め刺しすのとはまた違った雰囲気に飲まれてしまいました。
獣と対峙するってこういうことなのかもしれないと思いました。
いつもどおりかわいそうではあったのですが、罪悪感は少し薄れたような気がしました。気のせいかもしれませんが。
56kgもあり、一人で運ぶのは大変だったので、Sさんがいてよかったです
このあと軽トラに積んで、一緒に解体所へ行きました。
解体所では、先輩方に指導されながら肉を取って持ち帰りました。
やはり元魚屋さんは捌くのがうまかった。
相手と駆け引きして勝つ。そして最後は食べる。
はじめて猟師になった気分でした。